恋い焦がれて今がある
- Yoko Patino
- Oct 17, 2018
- 6 min read
「夢が少しずつ叶って」の中で、6年前から留学に向けて頑張ってきたことを書きましたが、実際はもう随分前から娘がフランスに興味を持っていたこと、昔の子育て日記を読み返して再びそのことを思い出し 本当に今、その夢を実現できてることをまたしみじみ感じて感慨深くなったと同時に夫の優しさを忘れていたことに気づきました。
6歳の時、大人の塗り絵ブックを欲しがり、それはフランスの画家の風景画をまとめたものでした。 その時は持ってる色鉛筆が少なくて限られた色を使って塗っていました。 お手本の絵とは全く違う色合いになってしまいましたが、それでも喜んで塗っていて、工夫して陰影をつけて塗っていました。
昔、昔のガラケーで撮った写真なので、鮮明ではありませんが、懐かしい思い出。

幼い頃から絵を描くことが大好きで1日に何十枚でも喜んで描いていました。
絵が飾ってある場所へ行くとそこからいつまで経っても離れようとしない子でした。 塗り絵を買った2年後、なぜか娘はフランスへ行きたいと言うようになりました。 その時の理由はフランスで美味しいフランスパンを食べたいからでした。
フランスのフランスパンは美味しい、フランスの方が絶対美味しいと言うのです。

フランスへ行ったこともないのに、どうしてフランスの方がパンが美味しいってわかるのよとその理由に苦笑しながらも、その時はただの思いつきか何かの影響で言ってると思っていましたが、その後も親戚のいるアメリカやコロンビアへ行こうか?と言うとフランスへ行きたいと言っていました。 また、ずっと親戚からスペイン語と英語を教えなさいと言うプレッシャーがあったため教えようとしても娘が嫌がってしまうので、バイリンガル教育は思うようにいかず、その頃、夫はスペイン語では娘に話してくれませんでしたが、英語は教えたかったらしく英語を教えようとするも娘が嫌がってフランス語を勉強したいと言うようになりました。 すると、今度はフランス語の教材を夫が娘のために買ってきてくれました。 それでちょっとだけ私と一緒に練習したりってことが、実は10歳の時にほんの少しだけありました。 でも、なかなかうまく続かなくて、一旦勉強はしなくなってしまいました。 あの時、ちゃんと向き合って先生とかつけてあげれば、今頃すごく上手になっていたのではないかと思うのですが、その時は、まさか本当にフランスの学校へ行くことになるとはまだ思っていなかったのです。
子供の夢って通常コロコロ変わりますし、また数年経って全然違うことを言ってるかもしれないと思っていたのですが、娘は違っていました。
娘があまりにもフランス、フランスと言うので、優しい夫はフランス人のお友達がいたので、そのこどもと会わせようとしてくれたこともありましたし、フランスへ旅行へ行こうよと何回も誘ってくれていたにも関わらず、私はちっとも気乗りしなくて、どうせ行くならある程度フランス語ができるようになってからじゃないと楽しめないと思うから行きたくないって思ってしまい、フランス行きを毎年理由をつけて結局数年見送ってしまいました。 学校を休むタイミングが難しいというのもあったんですが。 しかし、11歳になった時、進路のことを考えることになった時、将来的にはフランスで勉強したいとまた言うようになり、その頃からです。 少しずつ海外の美術学校について調べるようになっていくことになったのでした。
そして、12歳の時に、春休みを利用して渡仏することなり1週間パリで3人で過ごしました。
その時も本当はまだ行きたくなかったんですけど、もうこっちの都合も聞かずに夫が勝手に先に春休みを取ってしまって、合わせるしかなくなって、あっという間にフランスを旅する流れになって個人的には不本意だったんですけど、それがきっかけで私がフランス語にハマることになり、また、結果的に思い出に残る旅となりました。 帰国後、さらに娘のフランスへの想いは強くなり、フランスのことを思うと胸がきゅんとしちゃうそうで、高校卒業したら絶対行くと言うことで、12歳からさらに6年の歳月を経て留学となったのでした。
そして、今があります。 私も夫も娘がやりたいことは応援したいといつも思っていたので、特に反対することもなくずっと小学校の頃から応援してきました。 本当に行けることになるのか半信半疑な気持ちを持ちつつも、すごいね、いいね、叶うといいなぁと思ってきました。 夫もいつも娘が必要なものを与え続けてくれて、願いを叶えようと頑張ってくれていました。 親として当然のことのようにどこかで思ってしまっていましたが、こんな風に娘のサポートができるって本当にすごいことで
本当にいつもまっすぐで揺らぐことなく娘が進んで来れたのは紛れもなく夫のサポートがあったからだと改めて感じ
今もこうして娘がフランスで生活できてるのも夫のおかげです。
夫が頑張ってくれているから。 本当に本当にありがとう〜、夫よありがとう〜って
私、どこまで感謝できていたのだろうか
と気づいて、新たに感謝が湧いてきた今日でした。 今朝はひさしぶりに夫へアロマのトリートメントベッドの上で背中と足のトリートメントをさせてもらいました。 少しボディリメイクの要素も入れて。
ヒーリング研修のおかげかいつもより早くエネルギーが高まって 夫へ心を込めてトリートメントをすることができました。
いっぱいのありがとうと今までごめんねの想いをこめて
本当に本当にごめんね〜と夫の背中に手を当てながら 夫の背中に鼻水を垂らさないように気をつけながら 夫の背中に心の中で話しかけていました。

娘が旅立ってから、夫婦の会話が、さらに増えました。 これからもっと夫婦の時間を大切にしたいです。
幼い頃の日記が懐かしくて他にも読んでいたら、8歳の頃の日記を読み返していた時
犬を飼うならプードルがいい
だってフランスの犬でしょと言っていました。 すっかり忘れていましたが、
フランスだからだったのかと。。。。笑ってしまいました。
その時、名前も実は決まっていて
フランス語の名前があったことを私はもうすっかりと忘れていました。 本人もすっかりそのことを忘れてしまっていましたが、
保護犬を迎えることになった時
娘は無意識にプードルをやっぱり選んでいたのでした。(苦笑)
リリーちゃん、出会えてよかったね〜
